唇について

 ホラーっぽい携帯小説にはまってたころ、ある作品に「唇は体内の粘膜が裏返って顔にひっついているものだ」という表現が出てきたのをよく覚えている。話は唇から体が裏返って全身粘膜人間になる!みたいな展開を迎えるのだが(いま思えばジョジョ6部の影響だったんじゃないか)、それ以来唇になにか付けるのがやけにバカバカしく感じられて最高だ。ひっくり返った粘膜に熱心に色塗って、一体なんだって言うんだ。無意味なものほどおもしろい。大腸に落書きしてるようなものだと思えばどんな口紅でも怖くない。グロスにはちょっと抵抗があるが、この話と関係あるかは知らない。